いーかわらばん vol.120
- いーかわらばん
- 株式会社アウトオフィス
- 2004/03/03
- vol.120
▼INDEX▼
■ 1. 時の話題
改正労働者派遣法
■ 2. 山崎発、経営を考える
なんとなく症候群&まあええやん症候群
■ 3. 今月の事務
新入社員の受入準備
■ 4. おしらせ
山崎修一3月のオープンセミナー
■ 1. 時の話題
<改正労働者派遣法>
改正労働者派遣法が3月1日施行になりました。
まず、派遣労働の期間の上限が、現行の原則1年から3年となり、さらに、
製造業への派遣も、2007年3月以降は3年に延長されます。さらに、派
遣先企業が派遣期間が終わった後に採用しない場合は、派遣元企業の
要請により、書面で理由を明示しなければならないことになりました。
しかし、何と言っても最大のポイントは、工場等の製造ラインへの人材派
遣の解禁でしょう。
いままでの、正社員、アウトソーシング、パートアルバイト、契約社員といっ
た形態に加えて、人材派遣が製造ラインに入ることによって、さらにバリエ
ーションが増加することになります。
とくに、アウトソーシングと人材派遣との競争は、この分野においてもいっそ
う激しくなることが予想されます。この競争激化は、当然のことながら、技術、
管理等のスキルが採用の重要決定要因になることを意味しており、過去の
系列やしがらみが崩壊はさらに進まざるをえないでしょう。
請負業者(アウトソーサー)も、人材派遣業者も、教育に力を入れざるを得
ないわけで、ひとりひとりの真のスキルアップが要求されることになります。
フリーター等の増加で、製造現場のスキルアップが懸念されている今日、
将来の日本の技術力、匠のちからが大きく飛躍するきっかけになればと思
います。
■ 2. 山崎発、経営を考える
<なんとなく症候群&まあええやん症候群>
少し前、「なんでだろう、なんでだろう」という漫画の主題歌がはやりました。
また、「よおく考えよう、お金は大事だよう」という某保険会社のコマーシャルも
ヒットしました。
これらがヒットすること自体、「深く考える」という機会が少なくなった日本の世
相を反映しているような気がします。
では、なぜ、深く徹底的に考えることができなくなったのか、そこには二つの
原因があります。
一つ目は、問題意識や目的意識、仮説をもって物事に取り組む姿勢が乏し
くなったことで、これを私は「なんとなく症候群」と呼んでいます。
お客様のところにお伺いして、「何でこれやってんの?」と従業員の方に聞い
たとき、「上司から言われまして・・・」という答えが結構返ってきます。ほかにも、
「昔からこうしていますんで・・・」「これが業界の慣習なんで・・・」ということも
よく言われます。
「なんで、上司はこう言ったのかなあ?」「なんで昔からこうしているの?」「なん
でこれが業界の慣習になっているの?」とお聞きしても、ほとんどまともな答え
が返ってこない、むしろ「なんでそんなことを聞くんだ?」とこちらが質問を受け
るような雰囲気です。これこそ「なんとなく」仕事をしていることの典型です。
深く考えることができなくなった二つ目の理由は、集中力、持続力、忍耐力と
いった精神的基礎体力が非常に落ちてきたことで、これを私は「まあええやん
症候群」と呼んでいます。
徹底的に詰める、とことんやり切る、といった行為がなかなかできなくて、「まあ
こんなもんでええやろ」「まあそんなにきついこといわんでも」と、そこそこのとこ
ろで妥協してしまうのです。居酒屋での注文のように、ほとんど「とりあえず、と
りあえず」で終わってしまっています。大学で、サークル活動に比べて、クラブ
活動が低調なのも、この症候群の一つの表れです。
これは、若い人たちに多いか、というと、もちろん割合としてはそうですが、50
歳過ぎの人にもかなり多く、要は、経験と知恵が正比例しない重要な理由の一
つになっています。経験と知恵が正比例するなら、年功序列は最高の給与体
系になるのはずなのですが・・・。
次回は、「深く考える」ということを、さらに深めてみたいと思います。
■ 3. 今月の事務
<新入社員の受入準備>
3月は、新入社員の入社にあたって、次のような社内・法定事務が必要になります。
・必要な書類の準備(扶養控除等申告書・社会保険、労働保険の資格取得届等)
・入社後に支給・貸与する書類・備品の準備
・入社式及び新入社員研修を行う企業では、場所時間等の最終確認
・社員子女の進入学・卒業・就職等の異動のチェック(祝い金の支給があればその準備)
■ 4. おしらせ
<山崎修一3月のオープンセミナー>
3月5日(金)10:00~16:45
『少ないリスクで最大の効果を上げる新事業の立ち上げ方』
詳しくはこちら
http://www.smbc-sem.com/kansai/month/200403/sem0403_04.html
次回のテーマは以下の通りです。
- 1. 時の話題
- 2. 山崎発、経営を考える
- 3. 今月の本棚
- 4. おしらせ
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