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いーかわらばん vol.464

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2022/01/17
  • vol.464

▼INDEX▼

■ 1. 山崎発「新天動説」への幕開け(1)

「新天動説」の象徴?・・・「メタバース」

■ 2. みんなの疑問!?(1)

電子帳簿保存法は一体どうなった?

■ 1. 山崎発「新天動説」への幕開け(1)

<「新天動説」の象徴?・・・「メタバース」>

スタートは、「メタバース」です。

ご承知の通り、「メタ(超越した)」と「ユニバース(宇宙、全世界)」の
造語で、「仮想空間」「超越空間」などと訳されています。

たとえば、ネット上に作られたバーチャルのお店に、自分の分身(アバター)
で入り込み、コンピューターグラフィックスで再現された服や靴やめがねを
身につけて、さまざまな角度から眺め、選ぶことができます。

店舗、展示会、美術館、すでに存在している「バーチャル渋谷」などの街並み、
さらにさまざまな会合や面接に至るまで、家にいながら入り込んで、周りの人
と交流することができます。

多くの企業にとって大事な顧客接点になることはもちろん、それにとどまらず、
いずれ実際の取引現場としての役割も果たすことになるでしょう。不動産取引
や美術品など本物かどうかの確認が必要な売買でさえ、ブロックチェーン技術
の進展により、メタバース上で可能となっていくと言われています。

WEB1.0から2.0を経て、新たな3.0に突入する時代、私には、
「新天動説」への幕開け!
と感じます。

1543年、コペルニクスの『天球回転論』をきっかけに、天動説から地動説に
置き換わったことが、近世から近代を誕生させ、資本主義を生み出しました。
(拙著『時代を拓く企業革命』序章および第1章をご参照ください)

資本主義に基づく工業化社会では、「会社(工場)へ行く」「学校へ行く」
「病院へ行く」「買い物に行く」「銀行へ行く」など、「モノ、サービス」
という「太陽」を中心に、「ヒト」(地球)が動いていました。

それが、WEBの進展により、「ヒト」が動かず「モノ、サービス」のほう
からやってくるという現象が増えてきました。コロナ禍は、この逆転現象に
16倍速の拍車をかけたように思います。

WEB3.0の進展は、分散型(非中央集権型)システムを普及させ、「太陽」
の存在意味を変えてしまうかもしれません。

私はこの現象を「新天動説」(社会的天動説)と勝手に呼んでいます。
物理現象としての地動説は変わらなくても、社会は天動説的に動き始めた、
と感じるのです。

そしてその象徴が「メタバース」、まさに「超宇宙」です。

地動説が資本主義を生み出したように、「新天動説」は、(岸田首相の
唱える「新しい資本主義」とは次元を異にする)新しい社会システムを
生み出す可能性があります。

社会の仕組みはどのように変わっていくのでしょうか。それはビジネスを
どのように変化させるのでしょうか。また、私たちはどのように対応して
いくべきなのでしょうか。

また、一方で変わらない普遍の原理があるとすれば、それはどういった
フィールドなのでしょうか。

そのあたりを皆さんといっしょに、じっくり考えてみたいと思います。

■ 2. みんなの疑問!?(1)

<電子帳簿保存法は一体どうなった?>

みなさまこんにちは。

随分、かわらばんをお休みしてしまいました。
これから毎月1回発行できるよう努力いたしますので、みなさまどうぞ
お付き合いくださいませ。

今年度から、「みんなの疑問!?」と題しまして、みなさまが疑問に感じて
おられるのでは?と思うことをピックアップしていきたいと思います。

第1回は、電子帳簿保存法の改正について、です。

令和4年1月から施行ということで、企業はもちろん、それをサポートしている
コンピュータ会社もその対応に必死でした。

ところが、昨年の12月6日の新聞記事にはびっくりしました。

施行1か月を切ったこの時期に延期?

電子記録で受け取った請求書等(いわゆる「電子取引」)について、電子保存
の義務化が猶予されることとなったのです。

原則は電子保存ですが、

納税地等の所轄税務署長が当該電子取引の取引情報にかかる電磁的記録を
保存要件に従って保存することができなかったことについてやむを得ない
事情があると認め、かつ、当該保存義務者が質問検査権に基づく当該電磁
的記録の出力書面(整然とした形式及び明瞭な状態で出力されたものに限る。)
の提示または提出の求めに応じることができるようにしている場合には、
その保存要件にかかわらず、その電磁的記録の保存をすることができること
とする経過措置を講ずる。(令和4年度税制改正大綱 自民党公式サイト)

といった内容が盛り込まれたのです。

問題は「やむを得ない事情」の中身ですが、法令解釈通達によると、

「やむを得ない事情」とは、電子取引の取引情報に係る電磁的記録の保存に
係るシステム等や社内でのワークフローの整備未済等、保存要件に従って
電磁的記録の保存を行うための準備を整えることが困難であることをいう

とありますので、ハードルはかなり低いように感じます。

現時点では、2年後には電子取引に関する電子帳簿保存が確実に義務化される
予定です。

したがって、法令に規定されている検索可能な保存方法や保存ルールなどを
再検討し、社内規程を作成、見直しをしたうえで、次の1年で試験的に
スタート、というスケジュールで対応することが理想でしょう。

また、この規定は電子請求書等を送る側よりも、受け取った側により大きな
負担が要求されますので、受取先にとって対処しやすい方法や、事前の連絡等
を綿密に行うことがスムーズな導入のために大事になってくると思われます。

■ 3. 今月のおすすめ3冊

このコーナーでは、山崎が最近読んだ書籍の中から、皆様にも目を通して
いただければ、と感じるものを3冊選んで掲載いたします。

ネット上に多くのレビューがありますので、解説は1、2行にとどめます。
また、最近の出版物だけではありませんが、ご了承ください。

1 『サイボウズ流 テレワークの教科書』 サイボウズチームワーク総研著
   サイボウズが長年にわたって実践してきたテレワークの考え方、方法論が
   具体的に示されていて参考になります。

2 『佐藤肇 経営の決断 101項』 日本経営合理化協会 出版局 
    中堅上場企業であるスター精密株式会社の二代目(現会長)の著書です。
    
3 『論語と算盤【上】【下】』渋沢栄一著 致知出版社 
   上巻は「自己修養篇」下巻は「人生哲学篇」となっており、「道徳」と
  「儲け」をいかに両立させるか、その根本を深く考える本だと思います。

■ 4. おしらせ

【取締役検定 知識100講】が新しく生まれ変わりました!

「反転講座方式」を取り入れ、基礎知識部分はオンデマンド学習にて習得、一方、
月1回のオンライン研修では、復習テストに始まり、質問や討論、プレゼン、を
中心に進めます。

財務・法務・労務・経営の4コース、全24回(月1回2年間)、合計100講
から構成されており、最新の情報や改正を織り込んでいます。詳しくは添付の
パフレットをご確認ください。

最初の財務コースの6回のみ、日程が決定しています。お問い合わせをお待ちいた
しております。

キックオフ     6/9 (木)
第1回ZOOM討議   7/14 (木)
第2回ZOOM討議   8/10 (水)
第3回ZOOM討議   9/8 (木)
第4回ZOOM討議  10/13(木)
第5回ZOOM討議  11/10(木)
第6回ZOOM討議   12/8 (木)

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いーかわらばん
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