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いーかわらばん vol.461

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2016/05/11
  • vol.461

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

「Meetup」に参加してみませんか?

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買い付け(その126)・・・ 自己の存在価値

■ 3. 今月の本棚

『ネジザウルスの逆襲』 高崎充弘著 日本実業出版社

■ 1. 時の話題

<「Meetup」に参加してみませんか?>


「これだけのインバウンドの時代だから、世界から集まった人たちと

楽しくテニスができないかな?」



そう思ってもどのような伝手をたどって仲間を集めればいいかわからない、

というのは、もう過去の話です。



「Meetup(ミートアップ)」に名前とメールアドレスを登録して、世界

の人たちとテニスをしているようなグループを探しあてることができれば、

あっという間に実現してしまうのです。



ミートアップは、世界で2000万人を超える人たちが参加しているオンライン

サービスで、昨年10月に日本語に対応しました。



それをきっかけに日本でも、酒蔵の見学、陶芸創作、手芸の仲間、ラーメン

食べ歩きなど、さまざまな趣味や関心を持つ人たちが現在2000以上のサークル

を作り、大人も子供も実際に集まり、活動をしています。



日本の利用者はあっという間に10万人を超え、利用者は月間5000人のペースで

増え続けています。



参加したいグループを捜すためだけに登録するなら無料、自分でグループを主催

しようと思うと6ヶ月契約で月額4.99ドルの手数料が必要です。



前回の時の話題でお話をした「趣味グループ」に絞った「ポータルサイト」とも、

また、趣味を通じて世界と交流する強力な「プラットホーム」とも言うことがで

きます。



今後ますますこの手のサイトは飛躍的に増えていくでしょう。皆さんもまずは

覗いてみて、参加してみて、そして企業としてはこのようなサイトをしかけて

みてはいかがでしょうか。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買い付け(その126)・・・ 自己の存在価値>


前回と前々回で、個人における究極のゴール内容の共通点について考えてきました。



「健康、家族、職場等」が第一の共通点、「目標」が第二の共通点でした。

しかし、前回の最後で、研修で記述していただいている共通項目にはもう一つ重要な

ものがある、と申し上げました。



今回は、その三つ目の共通点について整理してみます。



前回、前々回と同じように、過去の人生において幸せだと感じたこと、生きがいを

感じたこと、その反対に不幸だと感じたこと、空しさ、悲しさを感じたことなどを

記していただいた項目を見てみましょう。



幸せ、生きがいを感じた具体的なものとしては、

・大学に合格して両親の喜ぶ顔を見たとき

・クラブ活動で優勝してみんなで抱き合ったとき

・はじめて「長」になって部下を持ったとき

・よい業績で終われた年の忘年会で「よかったなぁ」と言えたとき

などがピックアップされてきます。



一方、逆に不幸、空しさ、悲しさを感じたこととしては、

・信頼していた友人に貸したお金を返してもらえなかったとき

・会議で自分のアイデア、企画が通らなかったとき

・チームになかなか貢献できないと感じたとき

などが挙がってきます。



今までと同様、個別の項目は千差万別であっても、やはりこれらに共通したポイント

があるような気がします。



前回の「目標」の側面から見れば、大学に合格したこと自体が幸せということに

なりますが、両親の喜ぶ顔を見るとさらにその幸せ感が増すことになります。自分が

嬉しいという以上に、「ほんとうによかったなぁ」と思えるのでしょう。



これが人間の人間たるゆえんのようです。



自分が目標を達成しただけではなく、そのことが周りの人を喜ばせたり、組織に貢献

できたと感じたり、その結果として評価されたと思ったときに幸せ、生きがいを

感じるわけです。まさに、人は人との関係において、より幸せを感じるのです。



一方で、周りとの関係で、貢献できない、評価されない、裏切られた、と感じたときに、

空しさ、悲しさを感じるようです。



最近のさまざまなスポーツを見ていると、優勝した選手から

「被災した熊本の人々を勇気づけることができたら・・・」

といった表現が出てくるのも、こういった心情が反映しているように思います。



人間の人間たるゆえん・・・、それは、単に自分の目標を達成するだけでなく、その

ことによって、周りの人たちに何らかの「よい影響」を及ぼし、さらにその結果

として自分が満足感を得ることができる、という構図でしょう。



これをキーワードとして一言で表すと、まさに「自己の存在価値」だと思います。

これが、個人における究極のゴール内容の三つ目の共通点だといっていいでしょう。



この3回の内容をまとめると、「健康、家族、職場等」が、個人における究極のゴール

内容の第一の共通点、「目標」が第二の共通点、そして「自己の存在価値」が第三の

共通点ということになります。



次回以降、この三つの共通点をもとに、もう少し掘り下げてみることにしましょう。

■ 3. 今月の本棚

<『ネジザウルスの逆襲』 高崎充弘著 日本実業出版社>


知る人ぞ知るベストセラー商品である「ネジザウルス」。それを発売している

のが株式会社エンジニアという従業員30人の中小企業。そしてその会社の社長

が著者でもある高崎充弘氏です。



高崎氏は、東京大学を卒業後、三井造船に10年間勤務、その後、父親と叔父

が共同で創業した会社に戻って来た2代目の社長です。



副題には、

 累計250万丁の大ヒット工具は、なぜ売れ続けるのか

と記されています。



この本から得られるポイントは三つに集約できると思います。



第一は、中小メーカーの開発体制です。



高崎氏は、独自の「MPDP理論」という考え方、手法を打ち出しています。マー

ケティング、パテント、デザイン、プロモーションの頭文字を組み合わせたもので、

自身の体験から生み出したものだけに、大変参考になります。



第二は、「後継者」というものの面白さと辛さです。



そして第三は、パテントすなわち知財というものの重要性です。



メーカーだけではなく、あらゆる企業にとって考えさせられる有益な本ですが、

特に最後の方にある、次の文章が印象的でした。



 いうまでもありませんが、中小企業の宝は従業員です。たとえ常識はずれでも、

 協調性がなくても、「ヘンなやつ」ほど大切にすべきではないでしょうか。漢字

 を知らなくても、計算が間違っていても、どこかに必ずすぐれた一面がある。

 そうした目であらためて従業員を見つめ直すと、これまで短所としか思えなか

 たっことが、実はユニークな才能であったことに気づくかもしれません。

 彼らの個性を活かすことができるのは、経営者だけなのです。

■ 4. おしらせ

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 財務ホット情報
  • 4. おしらせ

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