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いーかわらばん vol.458

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2016/03/23
  • vol.458

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

波紋を呼ぶ、アマゾンの「僧侶派遣サービス」

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買い付け(その123)・・・
    「価値ある人生」を考えることの重要性!

■ 3. 財務ホット情報

スキャナ保存制度の見直し

■ 4. おしらせ

株式会社トップ支援より

■ 1. 時の話題

<波紋を呼ぶ、アマゾンの「僧侶派遣サービス」>

昨年12月より、アマゾンがネット上で僧侶派遣ビジネスを開始しました。これは、

2009年に設立されたベンチャー企業、株式会社みんれびが「お坊さん便」という

ネーミングで2013年から開始していたサービスが、アマゾン内で受付可能となった

ものです。



このサービスの最大の特徴は、「明朗会計」です。



お寺とのお付き合いのない人が葬儀や法要をする際に支払うお布施の金額は、一律

3万5千円と決まっており、そこには納骨代や開眼法要は当然のこととして、とかく

迷いがちな「御車代」や「御膳料」「心付け」もすべて含まれています。



その他には、移動費用1万円、戒名料2万円が設定されているのみで、これらの組合せ

によって、料金が決定します。



もちろん派遣される僧侶は正式の僧籍を有しています。宗派を指定すれば、日本全国

どこでも手配を受けることが可能です。また来てもらった僧侶の檀家になる義務も

義理もありません。このサービスに対して、多くの僧侶がすでに登録をしていると

言われています。



しかし、これに異議を唱えたのが仏教界です。「そもそもお布施はサービスの対価

ではない、それをビジネスにするとは何事だ」と言うのがその主張の骨子です。



ネット上での多くの書き込みを見る限り、ユーザーはおおむねアマゾン側の立場、

すなわち仏教界に対立する立場に立っている、と言えるようです。



公益法人制度、課税制度における「聖域」に殴り込みをかけた形になっているだけに、

今後の成り行きが注目されます。みなさんは、どのようにお考えになるでしょうか。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買い付け(その123)・・・
    「価値ある人生」を考えることの重要性!>


今回から

 ポイント3 究極のゴールをどこに求めるか

という議論に入っていきましょう。



このポイント3は、ポイント1と同様、個人と組織に分けて整理する必要があります。

(もちろん、この二つが密接に関連していることは言うまでもありませんが。)



まず、個人において、究極のゴールをどこに求めるか、という点について、「究極の

ゴール」そのものの意味合いについて考えておきましょう。



私たち株式会社トップ支援が実施している経営者や幹部の研修では、必ず真っ先に

「価値ある人生とは」という章を設けています。個人における究極のゴールを、

「自分にとって価値ある人生(生きがいのある人生、真に幸せな人生)を実現すること」

ととらえ、その中身を各人各様に考えていただくわけです。



研修を始めた最初の頃は、この章はありませんでした。



しかし、研修をやりながら、たとえば戦略を構築するにも、個人目標を設定するにも、

あるいは自分のリーダーシップの向上を考える場合にも、その根底として、この「自分に

とって価値ある人生とはいかなるものか」についてその時々でしっかりとした視点を

持っていなければ、どうしようもないことに私自身が気づきました。



戦略も目標もリーダーシップも「砂上の楼閣」になってしまう可能性が高いのです。



なぜ、「価値ある人生」を考えなければ、「砂上の楼閣」になってしまうのでしょうか。



それは、たとえば戦略や目標が、よいか悪いか、できたかできなかったか、意味がある

のかないのか、といったことは、それが感性的なものにせよ、理性に基づくものにせよ、

「価値観」というフィルターを通さずには、自分なりの判断や結論が出せないからです。



そして判断、結論が出せなければ、決断はできません。決断ができなければ、自発的に先に

進むことはできません。すなわち、個人として自立できないことになってしまいます。

その状況でとてもではありませんが、戦略や、目標、リーダーシップなどが実現するはずが

ありません。だから「砂上の楼閣」になってしまうのです。



実は、今まで述べてきた考え方自体が、多くあるうちの「一つの価値観」にすぎません。



自分の人生が真に幸せかどうか、生きがいがあるかどうか、といったことは、先ほど申し

上げましたように、感性的なもの、理性的なものの双方が微妙に絡まっています。

この感性と理性の狭間にあって、この二つをつなぐ根底にあるのが「価値観」です。



そしてその価値観は、「各人各様」「自分にとって」「自分なりの」という表現に象徴され

ますように、人によって違います。そこにその人の個性や「らしさ」が存在します。



以上のことからわかりますように、価値観が凝縮される「自分にとっての価値ある

人生とは」は極めて重要であり、個人における究極のゴールの一つです。



にもかかわらず、前回申し上げましたように、家庭教育、学校教育、企業教育のいずれに

おいても、これについて考えたり、語ったりする機会が激減しています。これは問題です。



次回はこれらのことを踏まえて、個人における究極のゴールの中身について考えることに

しましょう。

■ 3. 財務ホット情報

<スキャナ保存制度の見直し>

平成27年度の税制改正で税務関係書類のスキャナ保存制度の見直しが行われ

この平成28年1月1日から適用が開始されています。



実はスキャナ保存制度自体は平成17年度の電子帳簿保存法の改正の時から

適用可能となっていました。

ただ、要件がとても厳しくて申請件数が非常に少ない状況が続いていました。





以下が改正された主な内容になります。

1.対象となる書類の範囲と金額

改正前は契約書や領収書の一部が対象外でしたが、改正により

決算関係書類と帳簿以外の全ての契約書・領収書・請求書等が対象と

なりました。



かつ、その金額の基準が、改正前は契約書や領収書等のうち3万円未満に限る、

とされていた要件が廃止され3万円以上のものも対象となりました。



ただし、適正事務処理要件(相互けん制・定期的なチェック・再発防止策)の

規定を作成し、それに基づき事務処理を行うことが求められています。



2.スキャナ保存の方法

改正前には入力者や監督者の電子署名が必要でしたがこれが不要となり、

タイムスタンプと入力者や監督者の情報を確認できる様にしておけばよい

ことになりました。



3.保存の要件

改正前にはカラー階調(赤.緑.青256階調以上)で、大きさの情報も

保存しなければなりませんでした。

見積書や注文書等の一般書類についてはこれが廃止され、白黒階調での

保存でよいことになりました。

ただ、領収書・契約書や請求書等の重要書類については、廃止されていません。





なお、このスキャナ保存を適用するには事前に、承認申請書に電子計算機処理の

システムや事務処理手続き等の概要を記載した書類を添付して、開始する日の

3ケ月前までに所轄の税務署長に提出しなければなりません。



また、スキャナそのものについて、スマホ・デジカメ・ハンディスキャナは

認められておらず、読取台と一体になった装置が必要です。





今回これらの改正により、書類の範囲が広がり金額の上限が撤廃されたことで

導入を検討する値打ちも増した、と言えるのではないでしょうか。

紙を保存する必要がないので、保管場所の縮小や労力の低減が期待できます。

また一般には、データの方が検索性にも優れていると思われます。



緩和されたとは言え、まだまだクリアしなければならない要件は多いです。

スキャンするにもやはり労力は必要ですし、機器やシステムの導入に

コストも必要となってきます。



ただ、書類の保存は、頭の痛い問題かと思われますので、一度ご検討されて

みてはいかがでしょうか。

■ 4. おしらせ

<株式会社トップ支援より>

[研修、プロジェクト等の報告]



◇ 3月11日(金)14日(月)

 第16期「新規開発プロジェクトV」(クローズ)



◇ 3月16日(水)

次世代幹部予備校 第5回(オープン)

   労働法・就業規則・採用・内定・試用期間他



◇ 3月17日(木)

   取締役検定知識100講 労務コース第6回(オープン)

   人事管理・人事評価・報酬管理・人材開発他



◇ 3月21日(月)

   第3期「ファミリー研修N」(クローズ)



[研修のご案内]



◇ 4月21日 (木)からの取締役検定 知識100講 法務コースは

定員に達したため募集を締め切りました。

  お問い合わせありがとうございました。

  

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次回のテーマは以下の通りです。

  • 1. 時の話題
  • 2. 山崎発、経営を考える
  • 3. 知らなきゃ損!労務の基本知識
  • 4. おしらせ

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