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いーかわらばん vol.456

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2016/03/01
  • vol.456

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

地下にもぐるドローン!?

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買い付け(その121)
            ・・・「五月病」から「究極のゴール」へ

■ 3. 法の広場

ネーミングライツ(命名権)は地域再生の救世主!?

■ 4. おしらせ

株式会社トップ支援より

■ 1. 時の話題

<地下にもぐるドローン!?>

アマゾンやALSOKがドローンを活用してさまざまなサービスを提供している

ことは、皆さんよくご存じのことと思います。近頃、なんと、それが地下に

もぐって動き回る、という計画が発表されました。



発表したのは、CST(Cargo Sous Terrain) というスイスの物流会社です。

スイス国内で、地下物流網を構築し、貨物機がその中を自律的に飛び回って、

貨物を運ぶ、というしくみで、2030年までに稼働するとのことです。



実際には、いくつかの物流基地(ハブ)を設けて、そこまでは、トラックや

列車で運ぶことになるのですが、そのハブから地下へ貨物が移動した以降は、

上記の貨物機がすべてを行うことになります。



この計画がうまくいくか否かの議論はともかく、いくつかの参考となる重要な

特徴があるように思います。



その第一は、私企業がこのような計画を生みだし、政府の承認を取り付けている、

ということです。私企業「発」、政府「応援」、なのです。



その第二は、CSTが資金を投資家から募集すべく、必死に活動していることです。

オカネがあるから始めるわけではありません。



その第三は、騒音や交通渋滞、大気汚染などの社会問題が大幅に軽減する可能性

が高いことです。



その第四は、人がすべきこと、人以外に任せることを区別して、双方の極限を

追究していることです。



その第五は、地下物流網は、物流だけの活用だけにとどまらない、ということ

です。ひょっとすると、戦争や災害時のシェルターの役割を果たすかもしれま

せん。



キーワード検索をしていただくと、ネット上で、地下物流網のイメージ映像を

見ることができます。まるで、昔のアニメのようで、夢を感じます。

ぜひ、確認してみてください。

■ 2. 山崎発、経営を考える

<効用的修羅場の買い付け(その121)
            ・・・「五月病」から「究極のゴール」へ>

前回まで、



第2原則 役割(存在価値):ゴールとその期限、計画

 ポイント2 ゴールにおける「目的」の重要性



について、



  その1 とことん深く考えること

  その2 とことん納得すること

  その3 ぶれてはならない部分を見極めること

  その4 価値ある検証をすること



と話を進めてきましたが、今回はいよいよその締めくくりとなります。



ポイント1では、「べき」と「たい」のマッチングを、個人レベルと組織レベルに分けて

お話をしましたが、このポイント2では、その区別はしませんでした。



その理由は、個人であれ、組織であれ、ゴールに潜む目的を明らかにすることは、

とことん深く考え、とことん納得し、ぶれてはならない部分を見極め、価値ある検証に

つなげるために極めて重要である点に変わりはないからです。



そして、最後に、最も当たり前で、最も基本的な「目的」の重要性を記して、締めくく

りとしたいと思います。それは、



 その5 よりハイレベルのゴールを設定し、実現すること



です。



ポイント2の冒頭で例に出しましたが、「東大に合格したい」は目標でした。一方、

「何のために、東大に入りたいのか」「東大に行って、何を学びたいのか」「それを学ん

でその後どのように活かしたいのか」といったことが目的でした。



そういった目的を持たずに、ただひたすらに目標のみを追いかけてきただけの人に多いと

言われているのが、いわゆる「五月病」です。



この種の悩みは、学生のみならず、あらゆる職種の人々、たとえば、俳優や、芸術家、

スポーツ選手などにもよく見られます。行き詰まって自殺にさえ至ることもあります。

まさに「目的を見失った」状態なのでしょう。



もちろん、何も考えずに、ある一時期、当面の目標だけを目指して集中する、という

姿勢や経験も必要だ、と言われれば否定はしません。そのことが目標達成の早道である

ことも多いでしょう。



しかし、できるだけ早い段階で、目的について、しっかりとした考え方を持つ必要が

あります。

それは、「五月病」を克服した人なら、実感としてわかるのではないでしょうか。



「大学合格は、ほんの最初のステップだったんだ、その奥にある真の目的は、・・・・

にあるはずだ!」



このような気づきを得たときに、人間は次の段階にレベルアップします。

よりハイレベルのゴールを新たに設定し、その実現に向けて動き出すのです。



「目的」は、とことん考え、とことん納得し、ぶれてはならない部分を見極め、価値

ある検証をし、そして、よりハイレベルのゴールを設定するために必要なのです。



ところで、上記のように、「よりハイレベルのゴール」があるということは、言い換え

れば「ゴールにゴールはないのだろうか?」という新たな課題を生み出します。この

ことについて、考えるのが、次の



 ポイント3 究極のゴールをどこに求めるか



です。個人においても、組織においても、極めて重要なテーマです。



次回から、この重要なテーマについて、整理していくことにしましょう。



■ 3. 法の広場

<ネーミングライツ(命名権)は地域再生の救世主!?>

多くの自治体が財政難であえぐなか、税収以外の収入源の確保として注目されているのが、

施設などの名称を企業等に売却して資金を得る民間資金活用策、ネーミングライツです。

ネーミングライツとは、スポンサーがその社名やブランド名を付与する権利のことをいい

ます。



この権利を、企業に販売するしくみがビジネスとして始まったのは1973年、アメリカで

アメフトのスタジアムの命名権を、地元の食品会社リッチプロダクツCo.が契約期間25年

1,500万ドルで購入し「リッチスタジアム」と命名したことによるものだと言われています。



日本の公共施設でも2003年、「東京スタジアム」の命名権を、5年契約12億円で味の素が

取得し、「味の素スタジアム」と名称変更しました。

(これもまた行政主導ではなく、民間が先行しています。)



この後、施設維持の資金を調達することなどを目的に普及し、現在では施設にとどまらず、

歩道橋や道路、駅、公衆トイレ、スタジアムのゲートや競馬のレース、公園のベンチなど

対象が細分化し、ユニークな発想のネーミングライツも現れ、注目を集めています。

また対象をトンネルや海岸にまで拡大する動きもでてきているようです。

発想次第では様々な事象に導入可能で、生涯学習の冠講座や行政サービスなど、無形の

ものへの展開も考えられるでしょう。



しかし、住民やファンの、その施設や地名に対する愛着は予想以上のものがある場合も

あり、ネーミングライツを購入し、名称を付する場合には、利用者や地域住民に配慮し、

その同意や理解を得ることが重要だといえます。





(メリット)

 ・所有者側:維持費の負担を軽減

 ・企業側:宣伝効果や社会貢献によるイメージの向上、認知度アップ

(デメリット)

 ・利用者の混乱

  契約内容の変更や期間満了により、短期間に名称が変更されることがあり、施設名が

  定着しない。(アメリカ:20年~30年の契約が主流。日本:3年~5年の契約が多い。)

  (例:Yahoo!BBスタジアム→スカイマークスタジアム→ほっともっとフィールド神戸)

 ・地域住民の反発

  広島市民球場が導入を検討したが「市民球場」という名称に愛着を持つ市民が多く

  断念した。

 ・施設等の所在や機能の不明瞭化

  名称から地名や施設機能(文化会館、野球場など)の語句が除外され、どこにあるの

  か、何をするところなのかが分かりづらくなる。(例:大阪ドーム→京セラドーム)

 ・イメージ低下の連鎖

  購入した企業に不祥事が生じた場合、施設のイメージまで損なわれる





最近の事例:(成功)銚子電鉄が、その9駅を1,160万円(1年間総額)で完売。

          外川駅の駅名が「ありがとう」に。



      (失敗)財政破綻寸前の泉佐野市が自治体の命名権売却を決め、募集したが、

          買い手が現れなかった。



地元を元気にする企業として、ネーミングライツ、検討されてみてはいかがでしょうか!?

■ 4. おしらせ

<株式会社トップ支援より>

[研修のご案内]



◇ 4月21日 (木)~全6回(6カ月間)

  

   取締役検定 知識100講 法務コースの募集を始めました。

  

   現在、労務コースが進行中です。現在の受講生の大半がそのまま法務

   コースを受講されますが、数人の受入れが可能です。

   人数が限られておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。



   株式会社トップ支援 担当:高橋

   お問い合わせ先:メール:mail@nksy.co.jp TEL:03-3256-4101



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次回のテーマは以下の通りです。

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  • 4. おしらせ

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