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いーかわらばん vol.454

  • いーかわらばん
  • 株式会社アウトオフィス
  • 2016/02/16
  • vol.454

▼INDEX▼

■ 1. 時の話題

一度は押したい「ゆっくりボタン」!?

■ 2. 山崎発、経営を考える

効用的修羅場の買い付け(その119)
            ・・・「朝令暮改」は善いか、悪いか

■ 3. 財務ホット情報

財産債務調書

■ 4. おしらせ

株式会社トップ支援より

■ 1. 時の話題

<一度は押したい「ゆっくりボタン」!?>

先日、新聞のコラムに「ゆっくり走るタクシー」というお話が載っていました。



乗客が助手席の背面についている「ゆっくりボタン」を押せば、運転手は、

持っている技のすべてを使ってゆっくり走ってくれる、というサービスです。



これは、神奈川県に本社があり、関東一帯で事業を展開している三和交通という

会社が、「タートルタクシー」というネーミングで実施しているサービスです。

ちなみに「タートル」とは、「ウミガメ」の意味です。



この例からいくつかの教訓を得ることができるように思います。



まず第一に、従来の常識からすると少数派と思われるお客様が、蓋を開けて

みると実はそうではなかった、というケースが少なくない、という点です。



車中で揺れると気分が悪くなる人、ゆっくり外の景色を眺めたい人、そもそも

荒っぽい運転は嫌いという人、などは案外多いのかもしれません。



第二に、ボタンが設置されている、というしくみが非常によく考えられています。



速く走ろうとする運転手に向かって「ゆっくり走ってください!」と言うのは、

クレームをつけているようでなかなかできない、というお客様も多いでしょう。

さりげない配慮を感じます。



第三に、「逆を行く戦略」のインパクト効果です。



そういえば、日本に上陸して一世を風靡したマクドナルドやケンタッキーフライド

チキンなどの「ファストフード」に対して、当初モスバーガーは「スローフード」

で対抗し、一定の顧客をファンにしました。



皆様も、東京出張の折に、一度、「ゆっくりボタン」を押してみてください。

■ 2. 山崎発、経営を考える

< 効用的修羅場の買い付け(その119)
            ・・・「朝令暮改」は善いか、悪いか >

前回までの2回で、

 ゴールにおける「目的」の重要性

  その1 とことん深く考えること

  その2 とことん納得すること

についてご説明をいたしましたが、今回はその続きとして、

  その3 ぶれてはならない部分を見極めること

について考えてみたいと思います。



「朝令暮改」という言葉があります。これは、朝に言った命令が夕方にはもう変わって

いる、言うことがコロコロ変わる、という状態を表す『漢書』に見られる熟語です。



もちろん、基本的には悪い意味で使われることが多いのですが、たとえば、セブン

アンドアイの鈴木敏文会長は、その善い面を強調しており、著書に『朝令暮改の発想』

というものがあるくらいです。



この善悪の判断は、単なる意見の違いではなく、大事な意味が含まれています。それが、

「目的」との関連性です。



『いーかわらばん 2009/6/11 vol.373』の「任せる」について述べた部分を記憶されて

いる方はおられますでしょうか。この部分は、「ビジネスカレッジ エグゼクティブ

コース」においてもテキストに組み込んでいますので、そちらを思い起こしていただく

方もおられると思います。



そこには、以下のような記述があります。



****************************************



ものごとについて先を見て計画を立てるとは、簡単にいえば、

1. 何のために(何を求めて)

2. いつまでに

3. だれが

4. 何をする

という四項目を設定することでした。



任せる側は、上記の四項目のうち、

1. 何のために(何を求めて)

2. (最終期限としての)いつまでに 

をはっきりさせておくべきだということなのです。



****************************************



「任せる」行為において、任せる側、任される側の双方にとって、はっきりさせて

おくべき最重要項目が、「何のために(何を求めて)」です。



なぜ、はっきりさせておかなければならないか。答えは明白です。この部分がぶれて

しまったら、真の意味で「任せた」ことにならないからです。

(詳しくは、『いーかわらばん』の上記引用の前後の記述をご覧ください)



裏返して言えば、「だれが、何をする」は任された側が、その時々の状況に応じて

変えてもいい、ということになります。



朝令暮改の善悪の判断基準もそこにあります。「だれが、何をする」は変化に対応

して変えても善いだろう、ただし、その根本にある目的はそう簡単にぶれてはならない、

ということではないでしょうか。



ゴールについても然りです。目的を追究することは、とことん考え、とことん納得し、

そしてぶれてはならない部分を見極めるために重要なのです。

■ 3. 財務ホット情報

<財産債務調書>

平成27年度の確定申告の時期を迎え、何かと慌ただしくなってきましたが

今回の創設された制度に、「財産債務調書」があります。



いままでも「財産及び債務の明細書」という制度はありました。

これは、その年の所得合計金額が2000万円を超える方は財産の種類と価額を

記載した一覧表を提出する、というものでした。



これからの「財産債務調書」の場合は

1.その年の所得合計金額が2000万円を超える

に加えて

2.財産を3億円以上有する 又は 有価証券等を1億円以上有する

という条件を満たす方が適用の対象となりました。



対象者は狭まるかとは思いますが、記載事項が種類と価額に加え所在や銘柄も

追加され、価額についても時価又は見積価額によると明記されました。

有価証券については、取得価額も記載事項になっています。



時価又は見積価額、ということになりますと不動産や非上場株式については

相続税評価額等による計算をしなければならず、事務負担ははるかに大きく

なりました。



しかも、「財産及び債務の明細書」のときは明確な罰則等はなかったのですが

今回は提出を促すために、過少申告加算税等の軽減・加重の措置が設けられました。

1.「財産債務調書」を期限内に提出した場合には、記載した財産債務に関し

 申告漏れがあったときでも過少申告加算税等を5%軽減する。

2. 「財産債務調書」を期限内に提出しない場合や記載漏れがあった場合には、

 その財産債務に関し申告漏れがあったときの過少申告加算税等を5%加重する。



最近の税制は富裕層をターゲットにしたものが数多く見られますが、

これは特にその意図が明確に感じられる制度です。

■ 4. おしらせ

<株式会社トップ支援より>

[研修、プロジェクト等の実施ご報告]



◇2月10日(水)

 「若手経営感覚養成コースN」第4回(クローズ)



◇2月11日(木)

 「ファミリー研修N」(クローズ)



[研修のご案内]



◇4月21日 (木)~全6回(6カ月間)

  

  取締役検定 知識100講 法務コースの募集を始めました。

  

  現在、労務コースが進行中です。現在の受講生の大半がそのまま法務

  コースを受講されますが、数人の受入れが可能です。

  人数が限られておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。



  株式会社トップ支援 担当:高橋

  お問い合わせ先:メール:mail@nksy.co.jp TEL:03-3256-4101

  

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次回のテーマは以下の通りです。

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  • 3. 知らなきゃ損!労務の基本知識
  • 4. おしらせ

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